【最終1位】ポケモン剣盾 仲間大会「爆発要員リベンジャーズ」 考察記事

 

はじめに

はぐれ(@hagure_890_)氏主催の「爆発要員リベンジャーズ」という仲間大会に参加しました。この仲間大会は爆発要員によるサポートが可能な1on1です。この仲間大会についての考察が面白かったので、記事を残したいと思います。今まで大会が終わってから記事を書いていたのですが、記事の完成が遅れ気味だったので考察しながら書いて、結果が良ければ公表するスタンスのつもりです()

 

ルール

  • 手持ちは爆発要員2体と1on1用ポケモン1体の3体(1on1用ポケモンを明示する必要はないため、爆発要員3体を用意し、いずれかに1on1させることは可能)
  • 爆発要員は爆発する前にそれぞれ1回ずつ変化技を使う(必須)
  • ダイマックスあり
  • 持ち物制限なし
  • 相手の補助技の発動、爆発を妨害する行為禁止(詳細省略)
  • 爆発要員が生き残る行動禁止

 

このルールで強い補助技

このルールで強いポケモンは、補助技や特性によるサポートと相性がいいポケモンです。後続のポケモンを活かせる補助技には以下のものが挙げられます。

 

ステルスロック

きあいのタスキを潰せます。1on1において一定数いるであろう襷を無力化できると、カウンターやミラーコートを警戒しなくてよい。

また、ダイマックスあり1on1において強力なダイジェット要員は飛行タイプであることが多いため、大ダメージを与えられるのは強い。

 

・リフレクター、光の壁

壁から積み技に繋ぐコンボを妨害されずに実行できるので、このルールと非常に相性がいい。初手ダイマックスを抑制することもでき、要塞化する構築も通しやすくなる。

 

・どくびし

相手を毒(猛毒)状態にする。特に「いたずらごころ」と相性が良く、対策のない相手は身代わりと守るを交互に出すだけで簡単に勝ててしまう。浮いている相手には効かないが、重力でサポート可能。

 

・天候変化技(特性)

素早さが2倍になる特性を使ってデメリットなしで高い素早さを実現できる。最大6ターン天候の恩恵を受けられるため、その間にごり押しを成立させられるかが勝負。

 

・フィールド技(特性)

いくつか有用な効果があるが、特に先制技を無効化するサイコフィールドと、眠り状態だけを無効化するエレキフィールドが強力。また、ライジングボルトやワイドフォースなどの強力な技を使うこともできる。

 

・しんぴのまもり

状態異常を無効化できる。前述のどくびしに加え、1on1で強力なあくびを無効化できるのは強い。

 

1on1用ポケモンの決定

このルールで強い構築は大別すると以下の3つだと考えられます。

このルール、ダイマありで特に制約がない1on1なため、結局のところ1on1ポケモン同士の相性が勝負に大きく影響します。なので、汎用性の高い1on1ポケモンを用意した上で爆発要員に覚えさせる技を工夫し、手広く戦える構成にすることが求められます。

そのため、ステロやどくびしに耐性を持ち、剣舞、威嚇、一致ダイジェットと優秀な要素を兼ね備えるランドロスを採用…するつもりでした。前日までは。

前日になって唐突に「滅び判定勝ち戦法強くね?」という発想に至り、急遽戦術を変更することにしました。

 

滅び判定勝ち戦法とは

ほろびのうたは「使用してから3ターン後に場に残っていたポケモンが瀕死になる」という効果で、1on1においては交代が無効なため回避する手段がほぼなく、お互いのポケモンが同時に瀕死になります。

この際、後攻の側が勝つという判定になるため、こちらのポケモンの素早さを下げておき、判定勝ちを狙うという戦法が可能で、1on1においては非常に強力です。

具体的には、

  1. ほろびのうたを使用する
  2. ダイウォール
  3. 適当な行動
  4. ダイウォール ほろびのうたの効果でお互いが瀕死になる

という流れになるため、相手は2回しか行動できません(相手により変化するが、基本的にはこの流れ)。

この動きを取った際の負け筋は、

  • 相手の2回の攻撃でこちらのポケモンが瀕死になる
  • 「ぼうおん」や「じごくづき」でほろびのうたを無効化される
  • トリックルーム」や「パワーリスト」、スカーフトリック等で滅びで判定負けする

などが挙げられます。下2つはダイマあり1on1においては汎用性が高くはなく、殴り倒す対策にはリフレクターや光の壁で対応可能であるため、この戦術はかなり有効だと考えました。

 

補足:ほろびのうたはダイマックス中でも問題なく通ります。強すぎんだろ…

使用ポケモン

ラプラス@オボンのみ

努力値:H252B236D20

性格:のんき

特性:シェルアーマー

技構成:ほろびのうた/のろい/ボディプレス/ぜったいれいど

 

滅び要員。ほろびのうたと、後攻を取るためののろいは確定として、残りは対策ポケモンに対する勝ち筋を捻出するためにボディプレスと絶対零度にした。キリキザンマニューラ等、じごくづきを使ってきそうなポケモンに対してはボディプレスやダイナックルで殴り倒す、ナットレイのような極端な低速ポケモンに対してはぜったいれいどを使用する等柔軟に立ち回れる。

ステロが痛いのが欠点だが、ステロ込みでも総合耐久はガラガラよりも高く、また弱点タイプがバフをかけにくいタイプであることを評価してこちらを採用した。

こいつの耐久は凄まじく、例えばC177のボルトロスのダイサンダー(130)をステロ、オボン、フィールド込みで非ダイマダイマ状態で1回ずつ受けても耐える。そのため、よほどのレアケースを引かない限りは負けない。ダイアイスの霰ダメージを削りに使う場面が出てくると踏んでキョダイ個体にはしていない。

 

ヤジロン@ひかりのねんど

努力値:無し(S個体値0)

性格:ゆうかん

技構成:リフレクター/ひかりのかべ/トリックルーム/じばく

 

壁張り要員。ヤジロンを採用した理由はステルスロック等の補助技が豊富で、相手の警戒範囲を広げられると考えたのと、進化前にすることで後攻を取りたい、等の深読みをさせるため。一応Lv.1最遅にはしているが、このルールで壁を阻止する手段はないため、結構適当だったりする。トリックルームはボディプレスで勝ちを狙う際に先制でのろいを使用するために使用する。

 

プクリン@メンタルハーブ

努力値:無し(S個体値0)

性格:なまいき

技構成:リフレクター/しんぴのまもり/マジックルーム/じばく

 

両壁を使いたい場合(とトリルを使いたい場合)のリフレクター要員と、状態異常阻止、いのちのたまやこだわりスカーフの無効化等、ヤジロンだけではできないサポートを務める。こいつもSを下げるためにプリンにしたかったが、プリンはマジックルームを覚えなかった…。同じ技構成ができるポケモンにルナトーンがいるが、Sが高いのと、ソルロックと比較して敢えてルナトーンを採用した理由を考察されるとマジックルームを予測される恐れがあるため、プクリンを採用した。こいつもレベルを下げるか悩んだが、進化させるのが面倒だったので開き直って23レベルで突貫した。ちゃんとやるなら2レベルで進化させ、後攻の尻尾あたりを持たせた方がよいと考えられる。

大会結果

タイトル通り、1位でした。11勝2敗でレート1626ということで上限15戦の大会としては相当良い戦績ですね。

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正直、この戦法を思いついた瞬間、1位を確信しましたが、内心ヒヤヒヤものでした。

負けそうだった試合(と負けた試合)は以下の通り。

  • ドラパルト 特性「すりぬけ」で壁を無効化された場合、ダイホロウ2回で負ける恐れあり
  • モロバレル のろいを2回積まないと下を取れないが、相手の調整によってはダイソウゲン連打で負け。そのためダイマのタイミングじゃんけんになるのだが、初手ダイアイスから入ったらダイウォールで無効化され、零度ワンチャンに賭けるしかなくなってそのまま負け(後述するが色々プレミ)
  • クロバット 特性「すりぬけ」がしんぴのまもりを貫通する仕様を知らず、重力+催眠術で眠らされる。運よく最速起きしたため、辛うじて勝ち
  • ミカルゲ すりぬけ重力催眠。今度は最長眠りを引いて負け
  • ドラパルト(2回目) ゴーストダイブで滅びをかわされる。そんな仕様あったわ… ダイウォールがないことに賭けてダイアイスを連射したらなんとか勝ち

 

反省

まず、ほろびのうたで勝てる見込みが高いならほろびのうたの対策方法をもっとしっかり調査するべきでしたね。滅びをそもそも回避できることを見落としたのはよくなかった。

また、すりぬけの仕様を把握していなかったのが良くなかったです。このゲームの仕様なんて山ほどあるので仕方ないのですが、神秘の守りをミストフィールドに変えていれば重力催眠には対応できました。その場合、プクリンのレベルを下げ、後攻の尻尾を持たせることでフィールド上書きから負けるパターンを回避することになります。

 

実際の対戦では、モロバレル相手に初手ダイマしたのがよくなかったかなと思います。

そもそもC無振りのラプラスではダイマックスモロバレルをダイアイス2回で倒せないため、ダイマックスを遅らせるべきで、のろいでお茶を濁すのが正解だったかなと思います。火力が低い場合は滅びを使えましたし、高い場合は非ダイマにダイアイスを当てれば勝ち筋を狙えたと思います。

 

総じてラプラスの性能だけで取った1位という印象があります。

感想

種族限定なしのダイマあり1on1について、最初はマッチング運ゲーだと思っていましたが、考えてみるとみがまもしたり、滅びで判定勝ちしたりと色々なことができるんだなと感じました。

今まで種族限定なしのダイマあり1on1というだけで毛嫌いしていた大会がいくつかあったので、もっと考察すればよかったなと後悔しました。次似たような大会に出る時は滅びを対策する側になって、滅び使いたちをいじめたいと思います。