ポケモン ゆびをふるバトルを語る

ゆびをふるバトルの特徴を簡単に説明します。

興味ない人が多いと思いますがオタクは人の興味を無視するので以下略。

 

 

全体的な特徴

ざっくりですが抜粋

のろわれボディ、プレッシャーが強い

ゆびをふるバトルにおけるダメージソースの殆どは運に依存しています。その中でこれらの特性は飛びぬけて高い確率でわるあがきを誘発し、25%という特大の反動ダメージを連続で出せます(25%というのは不一致等倍の威力80技のダメージに相当するため、ゆびをふるバトルにおいては非常に大きいです)。

このことを考慮してか、のろわれボディとゆびをふるを両立するポケモンは全て物理耐久が低めに設定されており、攻撃の高いポケモンで現実的に倒せるように設計されています。プレッシャーとゆびをふるを両立するポケモンにはヨノワールがいますが、わるあがきを出すまでに平均9ターンかかるため、殴り倒すことも可能です。

※SVではヨノワールが未解禁です。プレッシャー持ちはマニューラがいますが、耐久が足りないです。

 

補足:わるあがきの反動ダメージの仕様

わるあがきの反動は小数点以下四捨五入で算出されます(ほとんどの定数ダメージは小数点以下が切り捨てられます)。この仕様があるため、わるあがきを撃つことが予想されるルールではHPを4n+1に調整すると反動の効率が良くなりオススメです。

物理技が出やすい

ゆびをふるでは物理技が出やすいです。具体的には特殊技の1.5倍の頻度で出ます。

そのため、HP、こうげき、ぼうぎょのステータスが重要視され、これらのステータスが高いポケモンの評価は必然的に高くなります。

努力値振りでもこれらのステータスに努力値の殆どが割かれ、とくこう、とくぼうは無振りないし4振りにすることが多いです。

特殊寄りのポケモン限定のゆびをふる大会ですらこのセオリーは揺るがず、前作ではフーディンやマホイップ限定のゆびをふる大会でABベースの個体が1位を取った事例が多数あります(がその逆は聞いたことがありません)。

 

すばやさの重要度が低い

ゆびをふるバトルでは一致技や抜群技の頻度が低いため、1ターンあたりのダメージが低く1ターンの価値が低いです。

そのため、1手の差で勝負が決まることはまずなく、すばやさに努力値を割くくらいなら火力や耐久に努力値を割いた方が勝率が高くなることがほとんどです。

この影響は性格にも表れており、ゆうかんやのんきなどのすばやさが下がる性格がよく使われます。

経験上、その他の能力値が同じであれば先攻有利になるかと思いますが、後攻であることが有利に働く技も存在するためそこまで大きな要素ではないという考えが主流です。

 

ちなみに、ターン数がかかりやすいという性質上、火傷や毒、宿木などの定数ダメージが非常に強力です。

 

ノーマル、格闘技が出やすい

他のタイプの技が15~30個に対してノーマル技が60個、格闘技が40個程度(のはず)です。

このせいでノーマル、格闘、ゴーストタイプの評価はそれだけで高くなります。

 

こだわりアイテムを持つと不発になる技がある

ルール上デメリットを完全に無効化できると思いきや、ゴッドバードげきりんのようなターンを跨いで攻撃する技は不発になる仕様があります。

これらの技が強力なこともあり、こだわりアイテムはのろわれボディ対策でこだわりハチマキを使う、という程度の評価にとどまっています。

 

SVの注目ポケモン

テツノカイナ

間違いなく史上最強の指振りポケモンです。

H154A140B108というとんでもない高水準配分で格闘タイプ持ち複合とかいうバグを疑う性能です。こいつが使用可能なルールでは脳死で出しましょう。

一応種族値では白バドレックスが若干優位ですが(※禁止伝説が引き合いに出される時点でやばいです)、タイプが弱いのでテツノカイナの方が強いです。

特性はブーストエナジー前提ですが、この種族値で発動しうる特性を持っている時点で十二分に強いです。

 

コノヨザル

ゴースト格闘というタイプは指振りにおいて最強クラスの複合です。種族値面でもH110A115B80という非常に優秀な配分を持ち、特性まけんきによってデバフを実質無効化するとんでも性能を持ちます。

単純な殴り合いではテツノカイナに劣りますが、一撃必殺やデバフなどの運負け要素がに耐性があり、安定性はこちらの方が上です。

 

ジュペッタ

剣盾では出禁になっていましたが、SVで解禁されたのろわれボディポケモンです。

のろわれボディを持つポケモンの中で(誤差レベルで)最高の物理耐久を誇り、加えて十分高いこうげきを持つため、生半可な相手は殴り勝つ選択肢も見込めます。

配分がゆびふり向きでないことが多いのろわれボディ持ちの中で比較的マシな配分を持つため、活躍に期待が持てます。

一般的にはAに努力値を割くことが多いルールだが、のろわれボディポケモンはHB特化にするのがオススメです。

 

デカヌチャン

わるいてぐせが強いです。

弱い技が多く出る環境において持ち物の重要度は高く、持ち物を奪うだけで大きなアドバンテージが得られます。

同じ特性にオーロンゲがいますが、耐久が不足気味で発動条件を満たす前に倒れることが多いことが欠点でした。デカヌチャンは高い耐久+優秀な耐性を持つため特性が発動する見込みが高く、優秀です。

半面火力面はオーロンゲに劣りますが、長期戦になるほど有利なポケモンなので気にしなくてよいと思います。

※わるいてぐせはアイテムを消費した状態で接触技受けた場合のみ発動するため、アッキのみをセットにすることが多いです。アッキのみは現時点で未解禁のため、DLCでの解禁が期待されます。

 

オリーヴァ

特性しゅうかくで木の実を再利用できるポケモン。特に食べ残しが使えないルールでは最強の耐久力を持っており、非常に強力。

ただし火力面は控えめでタイプも弱く、特性の発動は運に依存するためかなり難しい。

発動条件の都合でオボンのみ推奨。

 

ニャイキング

鋼タイプのアタッカーというありそうでなかったポケモン。こうげきの高さに加えて特性かたいツメがあるため、指折りの火力を誇る。

耐久面は控えめだが、鋼タイプの優秀な耐性で補うことが可能。

合計種族値(特に特殊耐久)が低いことは気になるが、ちゃんと活躍できる性能は持っている。

 

最後に

実は剣盾からSVに入ってゆびをふるを新規習得したポケモンも多数いますが、独自の性能、強力な性能のポケモンがいくつも追加されており、面白いバランスとなっています。

個人的な考えですが、おそらくゆびをふるバトルは公式に認知されており、バランスを考えて調整がなされているのではないかと思っています。

今作でもDLCなどで環境が変わると思いますが、楽しく対戦できることを非常に楽しみにしています。

 

公式大会「新春!おみくじバトル」を考えた人はガラル懲役3年の刑に処します。